俺様天然男子
愛花はその日、教室に戻ることはなかった。



迎えた放課後、理音くんがあたしの席にやって来て、一緒に教室の外。



「紗雪と帰る?」

「うん」

「ならここでいいや。えっとね、デート…しよ?」



で、デート⁉︎



今、デートって言った⁉︎



「い、いつ⁉︎」

「夏休み、かな?バイトない時、どっか行こう」

「行くっ‼︎絶対行くから‼︎」

「行きたいとこ、ある?」

「ごめん、すぐには思いつかない…」

「涼しいとこにする?」

「うん、そうだね」

「調べておくから、雛森も調べといてね?行きたいとこ、一緒に行きたい」



きゅーん…。



もう、可愛すぎる…。



大好きすぎる…。



「わかった。また話そうね」

「うん、じゃあね、また明日」



もう、辛い。



理音くんが好きすぎて辛い。



可愛すぎて、鼻血出そう。



スタスタと廊下を歩いて行く後ろ姿にまで、胸がドキドキと反応した。



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