総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
どんな顔していいか、わからないもん……っ。
ゴシゴシと、涙をこする。また新たな涙が溢れてきて、キリがなかった。
私が信じていたものは、なんだったんだろう。
初めから、私に仲間なんて……いなかったのかな……。
「……由姫?」
——え……?
背後から声がして、反射的に振り返る。
そこにいたのは……。
「蓮、さん……」
どうして、こんなところにいるの……?
薄暗くて、表情はわからない。
でも、月の光に反射しているキレイな髪、暗闇に生える瞳の色が
蓮さんだった。