LastLOVE

・ありがとう

あたしはもう迷わない。


健と前に進んでいくよ…



あたしは昴の部屋に向かって行った。


トントン___


「あっ…彩夏ちゃん」

「あっ…」


小坂さん…


「彩夏、話しがある」

話しが分からないまま、昴の方に向かった。


「あたしちょっとジュース買ってくるね」

小坂さんは気をきかせたのか、外に出て行った。



沈黙が流れる。


「俺さ、直と付き合う事にしたから。」

「え??」


直とは小坂さんの事。

「だからさ、俺と別れて。」


「…」

いきなりで言葉がでない。



「そうか…。小坂さんいい人そうだもんね…あたしもね…」

「それ以上言うな…」


昴はあたしを抱きしめた。


何…??


昴の弱そうな声…




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