LastLOVE
どうしょ…



あたし…心配だよ…




あたしはそんな事を考えてたら、いつの間にか、家を出ていた。



向かったのはもちろん…






「健!!!」


病院のベンチに座ってる健。



「彩夏…」



あたし…気付いたよ…




健の目から輝く雫が流れた事に…







「健…お父さんは…??」


「親父は…今夜が山だって…」




…お父さん…死んじゃうの???


「健…こんなところにいちゃダメだよ!!!お父さんの傍に着いてあげなくちゃ…」



「親父の横には美奈子さんがいるからいいんだよ…」

「ダメだよ!!!たとえ美奈子を愛してるとしても、健はたった1人の子供なんだから!!!お父さんにとって…1番大切なのは…健だと思う…だから…お父さんの傍に行ってあげなよ…」



健は涙を拭いて、ドアを開けた。

そこに一瞬見えたのは、お父さんの手を大事に繋ぐ美奈子さんとゆう人と、お父さんが眠っていた。



あたしは病院の屋上に行った。



あたしの好きな場所は屋上なんだ。

どこの屋上でも、空と1番近いから。



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