告白は、甘~いスイーツで
「あ!雨宮(あまみや)さん。こんにちは」

仕事帰り、私が喫茶店に入ると、無邪気な笑顔で大学生の隼太(はやた)くんが声をかけてきた。

「隼太くん。こんにちは……さっき来たの?」

「はい!雨宮さん。俺と一緒に食べませんか?」

「え、うん……良いよ」

隼太くんの言葉に、私は思わず頷く。

「やった」

隼太くんの笑顔に、私の胸は高鳴った。

私は、3歳年下の隼太くんに恋をしている。

私が隼太くんと出会ったのは、本当に偶然だった。

私は、一回引ったくりにカバンを盗まれたことがあって、たまたま近くにいた隼太くんが引ったくりを捕まえてくれたんだ。

それから、私と隼太くんはこの喫茶店で再会して、仲良くなった。

「雨宮さん。聞いてください」

店員さんに案内されて、席に着いた私に、隼太くんは声をかけて来る。

「ん?」

「もうすぐ、俺のお兄ちゃんが結婚するんですよ。この間、お兄ちゃんが家にね、婚約者を連れてきたのですが……とても綺麗で、優しかったんですよ」

私をじっと見つめ、隼太くんは微笑んだ。

「とりあえず、何か注文しましょうか」

隼太くんは、机に置かれているメニュー表を手に取り、めくる。
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