ウエディングドレスを着せてやろう
「男だろ、それっ。
ほら、早く送れっ」
と兄、智也は勝手に可愛いスタンプを選んで、こんばんはっ、と送ってしまう。
あーっ、と思わず、叫んで立ち上がったが、智也は、
「こんばんは、と来たら、すぐに、こんばんはだっ。
人としての基本だろっ」
と怒ってきた。
そして、訊いてもいないのに、
「ただ、こんばんは、と返すのを迷うなんて、相手男だろっ」
と何故わかったのかまで教えてくれる。
あらあらあら、とむいたリンゴを持ってきながら、母、志木子が言う。
「もしかして、この間の見合いの人?
あんたにはもったいないようなおうちの人っていう」
いや、と誤魔化そうとしたのだが。
この手のことに関しては、母の追求が厳しいので、つい、
「……その見合いの人の親戚の人」
とよくわからないことを言ってしまう。
「なんで見合いの人の親戚の人と付き合ってるのよ」
ほら、早く送れっ」
と兄、智也は勝手に可愛いスタンプを選んで、こんばんはっ、と送ってしまう。
あーっ、と思わず、叫んで立ち上がったが、智也は、
「こんばんは、と来たら、すぐに、こんばんはだっ。
人としての基本だろっ」
と怒ってきた。
そして、訊いてもいないのに、
「ただ、こんばんは、と返すのを迷うなんて、相手男だろっ」
と何故わかったのかまで教えてくれる。
あらあらあら、とむいたリンゴを持ってきながら、母、志木子が言う。
「もしかして、この間の見合いの人?
あんたにはもったいないようなおうちの人っていう」
いや、と誤魔化そうとしたのだが。
この手のことに関しては、母の追求が厳しいので、つい、
「……その見合いの人の親戚の人」
とよくわからないことを言ってしまう。
「なんで見合いの人の親戚の人と付き合ってるのよ」