メーティスの頭脳
三 助手の願い
それから数週間後、透は玲奈に部屋の掃除を言いつけられ、ほうきを手に部屋中を掃除していた。

「この研究所、無駄に広いんだよ!!もっと小さい研究所にしろよな〜……」

ある部屋を開ければ、今まで解決してきた寄生虫の事件の被害者たちの血液や髄液の入れられた試験管などが置かれていた。その中には、真のものもある。

真は、フォーラーネグレリアーーー殺人アメーバに感染したことによる髄膜脳炎で死亡したことがわかった。

フォーラーネグレリアは、ゾンビと同じ性質を持っているかもしれない。なぜならフォーラーネグレリアは、「ゾンビバグ」と呼ばれ人の脳を食べることで生きているからだ。

25から35度ほどの淡水に潜んでおり、人の耳から脳に侵入して神経系を攻撃する。中枢神経系が侵されることで、始めは嗅覚認知の変化が起こり、続いて吐き気、嘔吐、発熱、頭痛などを示し、昏睡して死に至る。

この寄生虫は非常に稀な存在だが、アメリカでは1962年から2018年までに134の感染例があり、そのうち生存者はたったの三人しかいない。
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