幼なじみに溺愛されてるみたいです…!
3.
入学してから2週間が経った。7時間目のHRの時間は野外学習の班決めとなった。

班のメンバーは7人でこの後時間をとるので自由に決めていいと伝えられた。

その時間になると晴ちゃんはすぐに私の元へ来てくれた。

「みーおー組もっ」

とがばっと後ろから抱きついてきた。

「うん!」

前の席を見ると怜の周りには女子が沢山集まっていた。これを機に近づこうとしているみたいだ。

私達は怜は厳しそうかなと思い立ち上がって他を探そうとするとぐいっと手を引っ張られた。何かと思うと怜だった。

「ごめん。もうこの子と組むことになってるから」

女子達は少し不満そうだ。小さい声で

「いつも一緒にいるのにずるい」

と言った声も聞こえた。だがこれで引き下がらない子もいて、

「でも7人だからまだ人空いてるよね?」

ぐいぐいくる子もいたが怜は春野くんたちが4人で固まっていたので話しかけに行き

「この4人入るからごめんね」

と断っていた。そんな無理に断って大丈夫なのだろうか。

(うぅ、女子の視線が怖い…)

メンバーは怜、晴ちゃん、伊藤くん、福井くん、春野くん、中山くん、私の7人だ。

板に名前を書きに行きリーダーと副リーダーを決めた。

リーダーは明るくリーダーシップのある春野くんで副リーダーは落ち着いてて面倒見の良さそうな福井琉生(ふくいるい)くんとなった。

時間が余りそのまま7人で集まっていた。

「ごめん。他に組みたい人とかいたかもなのに強引に決めちゃったみたいになって…」

怜は申し訳無さそうに皆に謝っていた。春野くんは

「大丈夫大丈夫!俺らも怜のこと誘いたかったけどあの中に誘いに行けなかったから(笑)誘ってくれてむしろ嬉しい!」

と言っていた。途中から女子達に聞こえない声で何か話していた。

「それに清水さんと皆川さんとも仲良くなれるチャンスだし」

「晴はいいけど泣かせたら許さないからね。あと未桜には手出さないで」

怜は少し怖い目で何かを言っていた。

「怖いから(笑)」

と春野くんは軽く背中を叩いた。
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