完璧御曹司の優しい結婚事情
「僕は、葉月よりも7歳も上だね。あっ、来月葉月の誕生日がくるから、少しの間は6歳差になるかな」

茶化すように言う樹さん。樹さんが言おうとしていることが読めず、俯いて聞いていた。

「年下の葉月が、無邪気にはしゃぐ姿は、本当に可愛かった。こんな一面もあると知れて、嬉しかったよ。でもね、それだけじゃない面もたくさん知ってる。なんにでも一生懸命に取り組めるところ。時には上司に楯突く、男気あるところ。立場に関係なく、僕の話を1人の人間として聞いて、思ったことを真っ直ぐに伝えてくれる誠実さ」

「た、盾突くって……」

「そうだよ。あのトラブルの対処をしていた時、手伝いを申し出た時ね。あれ、グッときたよ。僕はね、全部ひっくるめて葉月のことが好きなんだよ。無邪気な一面を、子どもっぽいなんて全く思わない。僕にしたら、素直で可愛くて仕方がない。それは決して年下を可愛がるような感情ではなくて、恋人として愛しいってことだよ。伝わるかな?僕の気持ちは」

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