完璧御曹司の優しい結婚事情
「頼りにしてるよ。でもその前に、会場の手配は部長のご指名だから、申し訳ないけど川村さんに任せる。でも、当日は雑務を新人達に任せて、いつもお世話になっている俺達で、川村さんのことを労わせてもらうからね」

「えっ、でも……」

アシスタントの中では一番勤続年数の短い私が、雑務をやるのはいつものことなんだけど……
戸惑っていると、前島さんは隣に座る、今年一年目の玉田さんの肩をガシッと抱き寄せた。

「なあ、玉田。たまにはいつもお世話になっているアシスタントさん達にも、ゆっくりしてもらわないとな」

「本当、そうですよ。当日は、僕の他に、この課の新人3人も一緒に仕切らせてもらいます。だから、川村さんはもてなされる側でいてください」

「川村さんの仕事は会場の手配まで。詳しいことが決まったら、玉田に振ってよ」

「任せてくださいね」

「それじゃあ、お言葉にあまえささていただきますね」

「はい!!」

新入社員の、フレッシュな眩しい笑顔を向けられて、こっそり苦笑する。ここは素直にお任せするとしよう。



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