完璧御曹司の優しい結婚事情
「そろそろお開きにしまーす」

その言葉を合図に、各々片付けを始めているけれど、飲み過ぎた私はうまく動けなかった。

「葉月ちゃん、大丈夫?」

鈴木さんが馴れ馴れしく肩に触れてるのを、振り払うこともできず、されるがままになってしまう。

「だめそうだな。飲ませすぎちゃったか?」

悪びれた様子もなく言う鈴木さん。

「俺、葉月ちゃんを送っていくわ」

「鈴木が送るって、危険以外の何物でもないわ!俺が送るって」

「いやいや。一番葉月ちゃんと親しい俺が送るから」

もはや、誰が何を言っているのかもわからなくなってきた。眠気も襲ってくるし、おもわず机に伏せてしまった。

「葉月ちゃーん。大丈夫か?送っていくから、ちょっと体を起こすよ」

頭上でごちゃごちゃ喋っているのが聞こえてくる。それがすごく煩わしくて、眠気に抵抗するのをやめて、自分の世界に入り込むことにした。

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