Sweetな彼、Bitterな彼女

わたしに微笑みかける蒼のチョコレート色の瞳は――いつでも甘い。

甘いものは好きではないけれど、蒼の瞳だけは別だった。

蒼がくれる甘くて柔らかな気持ちが、わたしを幸せにしてくれた。

それだけで、十分だった。



――十分な、はずだった。



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