冷酷姫に溺れて。


トントン。

「千影、入るわよ」

どうやら母さんが来たみたいだ。

「今日は寒いから、ちゃんと毛布被るのよ?」

「…うん」

「おやすみ」

パタン。

母さんはあえて何も聞いてくれなかった。

よかった。

今話したら、泣きそうだったし。


明日はきっといいことがあるはず。

失恋なんて、とっくに知ってたことだしな。

明日から頑張ろう。

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