私とあなたのラブシークレット

翔哉side


「はぁ・・・」

「なんだよ。翔哉。ため息なんてらしくねぇな」

あ?
「愛実が具合、わりぃんだよ」

「は?で、愛実ちゃん、どうしてんの?」

「家にいる、はず」

「はずって」

俺だって、ここに居なかったら
愛実を監視してる。

「さすがに、まずいだろ?
俺まで、休んだら」

「いや。そうじゃなくて
この時期、京介もよく休んでたじゃねぇか」

そういえば・・・
今年は、来てんのか?

「ま、俺アイツと同じクラスだから、見ておいてやるよ」

「助かる」

「あー。俺も、愛実ちゃんみたいな
可愛い、婚約者欲しかったのにな」

「あ?」

「なんだよ?」

「まさか、惚れてるわけねぇよな?」

「惚れてねぇよ。しかも
俺も婚約してんの知ってんだろ?」

「知ってけっど」

「略奪。する気はねぇけどな?
お前が、本気にならねぇなら、俺が婚約白紙に戻しても
貰いに行くからな」

「てめっ」

愛実を標的(ターゲット)にされたら、たまったもんじゃない
ましてや、こいつが、可愛いなんて言ったもんだ
< 28 / 185 >

この作品をシェア

pagetop