爽やか王子の裏側は
西村side


あ、しまった


「もうこんな時間」


「ん?今何時?」


「6時だよ、私帰んなきゃ」


快斗と柑奈が待ってる


「えー…やだ」


!

や、ヤダとは?


「もうちょっと」


ぐい


うわっ!


離れかけていた私は長谷川くんにグッと引き寄せられた


慣れなさすぎる状況に顔が赤くなるのがわかる


「あれ、西村華乃、顔赤いよ?照れてるの?」


なっ!


そ、そういうのは声を出して言ってはいけません


「ひーろーと!」


ぐん!


ぐぇっ!


今度は後ろに身体が引っ張られる


ぽすっ


……


……



ええええええええええ!!?



思わぬ方法に引っ張られた私の体は

いつのまにかカウンター側に回っていた園川くんの物凄く近くにある


私の腕を掴んで引っ張った園川くんの胸の中に完全におさまっている


体の向きは長谷川くんの方を向いたまま…


ば、ば、ばっくのはぐみ、みたいな


プシューーーと煙が出そうになる


「…西村華乃?」


だ、だあああああっ!


「わ、わ、私はこれで!!!」


ひええええええ!



ものすごい勢いで図書室を飛び出す


と、図書室で騒いでごめんなさあああああい


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