爽やか王子の裏側は



「お前ら…図書室じゃなかったのかよ」


必死こいて探したことを隠すように平静と聞く


「最初は図書室にいたんだけどご飯食べるのに場所変えたから」



場所変えた…大翔もいなかったよな

あー…


「大翔も一緒か?」


「え、うん」


…

はああああああ


なんなんだよお前ら


2人で一緒に弁当食べてたわけ?


何その青春イベント


…


えっとさ


「確認なんだけどさ…お前大翔と付き合ってたりすんの?」


いや…な

おそらくないと思うけど

一応な?一応


「いやいや、付き合ってなんかないよ」


ホッ


…ん?いや

あ、うん


そうだよな
だよな



「長谷川くんがどうかしたんですか?」


「いや…多分なんでもない」


「ふふ」


?


俺の雑な返答に吹き出した西村


なんだ?


「いやふふっ本当に仲良いんだなって2人」


なんでだよ

今のどこにそんな要素あった?


「兄弟みたいだね」


兄弟?俺とあいつが?


なんか…懐かしいなそれ


中学の時もコーチとか先生によく言われてた


「勘弁してくれよ」


思い出して笑みが溢れる


「でもやっぱ似てるよ、笑い方とか」


笑い方?


今度は笑い方?


大翔の笑い方って…どんなんだっけ?


「優しい柔らかい笑い方」


俺に答えるようにそう言った



< 168 / 292 >

この作品をシェア

pagetop