爽やか王子の裏側は



え、なんでお前が


てか、こんなにピアノ弾けたの


そういやピアノ弾くために指がどーのって言ってたけど


なんか違和感を感じたのは西村じゃなかったからか


「何?西村華乃のピアノでも聞きに来た?」


「あ、うん。」


あ、めっちゃ素直に返事したな俺


「残念ながらさっき帰ったよ。今日は弟が遅くなるから妹の迎えに行くんだってさ」


え、妹?

妹もいんの?

弟だけだと思ってた


…てか、大翔は知ってたんだ



「さっきまでいたの?」


「うん、一曲弾いて帰った」


…


ちぇ


聞けなかったや


大翔のピアノ聞いてもなぁ(酷い)



「俺もそろそろ帰るけどさ、お前に言っておこうと思って」


ん?


「なんだよ」


大翔は席を立った


そしておもむろに俺を見た


やけに真剣な表情で




「俺、西村華乃が好きだわ」


…


「は?」



「恋愛感情で、昼休み自覚した。恋とか厄介だと思ったんだけどね」



…


「真一には関係ないかもしれないけど。一応言っておこうと思って」



…



「じゃーな。また明日」


通り過ぎざまにポンと肩に手を置いた



…






「待て」







< 176 / 292 >

この作品をシェア

pagetop