爽やか王子の裏側は



瞬間さらに赤くなった長谷川くん


え、ええどうしたどうした


普段の長谷川くんからはあり得ないほどの表情の変化


「いや、ごめんあの、起きてるとは思ってなくてその」


は、長谷川くん?


手をバタバタさせながらバックしていって机にぶつかった


…ちょ、ww


あまりのテンパリように顔が緩んでしまう


「え、ちょ、西村華乃?何笑ってんの」


堪えようとしても次々と口から漏れていく吐息


ふ、ふふふ


「ふふふ、長谷川くん」


どうしたっていうんだ


「え」


「焦りすぎだよーふふふ…」


だってあのクールビューティーな長谷川くんがこんなに間抜けになってるなんて

おかしくて笑ってしまう


俺のことも考えてって言われたけど


わざわざ言われなくても頭に浮かんできてしまうくらい


長谷川くんの存在は大きいみたい



「ご、ごめんねふふ。あんまりにも珍しかったからつい」


ポケっとした顔を向けて硬直していた長谷川くん


「はぁぁぁぁ」


!

わっ

な、なにさ

なんでそんなため息つくのさ


「西村華乃さぁ…」


ワイ?


離れていた距離を詰められる

そのときはもういつもの無表情に戻っていた


「無防備すぎるんだって」


無防備…


なんか前も言われた気がする


「他の男の前でもそんな顔して笑ってるわけ?」


そんな顔…とは


どんな顔かはわからないけど、私が心から笑えるのは


「園川くんと長谷川くんの前くらいだよ?」


どうしたというんだ少年


私の回答に少し眉間にシワを寄せている

< 197 / 292 >

この作品をシェア

pagetop