年上同期の独占愛~ずっと側に
誕生日
誕生日当日の午前中、私の職場に同期の小野君がふらりとやってきた。

「萌々ちゃん、久しぶり。元気?」

「小野君!どうしたの?こんなところに。どこに用事?」

「今日ここの1Fのセミナールームで新商品のプレゼンがあって。今終わったところ。萌々ちゃん、昼は?」

「うん、これから。小野君は?」

「午後ゆっくり戻れば大丈夫。これからお昼行ける?」

「うん。せっかくだから外行こうか。」

会社側の中華のお店に入り、注文をすると早速小野君が口を開く。

「萌々ちゃん、同期会も欠席が続いてたし、すごく久しぶり、だよね。最後に会った時から3か月以上たってるよね。」

「うん。ご無沙汰しちゃって・・・3か月以上は前だね」

林君と付き合う前からずっと会ってない。あれから色々あったこと、小野君はどこまで知ってるんだろう。

「萌々ちゃん、林のこと、色々大変だったよね。大丈夫?」

「小野君はどこまで聞いてる?」

「萌々ちゃんのことがやっぱり好きだから、立花さんとは別れて萌々ちゃんと付き合ったんだけど、結局萌々ちゃんとは別れて立花さんと結婚するって聞いた。」

「結婚?・・・するんだ。」

「うん。俺、元々立花さんとは面識があってさ。林と立花さんと2人から聞いたから、確かだと思う。」

「そう。元々林君が東京に戻ったらすぐ結婚するはずだったんだもんね。
・・・一体私は何だったんだろうね。ただ単に二人の間に割り込んで引っ掻き回しただけだったね。」

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