裏切り

その後
俺達は、ブラブラしながら
ランチを取り、広い公園のベンチに
腰かけた。

千亜季さんは、公園を見ながら
あれは···とか
これは···とか
仕事がら気になることを
話していた

ああ、ガーデンプランナーの
仕事が本当に好きなんだなぁ
と、思いながら
頷いたり、わからないことを
訊ねたりして会話を楽しんでいた。

少し話が落ち着いた時に

「千亜季さん、離婚して
間もないのに
こんなことを言うべきではない
とわかっていますが
俺の気持ちを知っていて欲しいから

俺は、千亜季さんにひかれています。
いや、好きだ。
あなたの優しさや、
内に秘める強さ
仕事に対しての情熱
全てが好きです。

あ~っと、でも返事はいいです。
今、千亜季さんに断られたら
友人でも、いれなくなるから。」
と、彼女に知っていて
欲しくて話した。

そして、いつの日か
千亜季さんにも
俺を好きになって欲しいと
思いながら。

すると、千亜季さんは、
「あ~っと、ありがとうございます。
私もきっと、進藤さんに
ひかれていると思います。
そうでないと、職場に連れて行ったり
一緒に食事したり
ラインや電話をしたりしない。

だけど、もう少し待って貰えますか?

大典とも、愛し合って結婚した
つもりだったのに
飽きられて、浮気されてしまって。

また、愛してしまって
また、同じ事されたら
と、思うと怖いの。」
と、言うから
「しないよ。俺は絶対に。
俺は、見ての通り
器用な人間じゃないから
一人の人、以外に目を向けたり
大事に大切にできないから
でも、ありがとう。

きちんと話してくれて。

千亜季さん、俺をもっと見て
もっと、知って欲しい。
それからで、充分です。

でも、わかりにくいかも
知れないけど、これからは
ずんずん、押していきますよ。」
「うふふっ、お手やらわかに。
では、まずは、名前から。
私は、翼さんで、良い?
私より年上の方だから。」
「じゃ、俺は
千亜季···········さん·····
あ~、呼び捨て無理····」
と、叫ぶと
お互いに笑ってしまった
「「あははっ」」

いまから
お互いを大切にしながら
ゆっくり進んで行こうと
話して
俺は、千亜季さんをマンションまで
送り届けた。
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