裏切り

夏海side


千亜季の叔父さんである
奥菜弁護士さんから
連絡が会って話をした。

千亜季は、元気になったとの
報告を受けた。
良かった~と、嬉しかった。

奥菜弁護士は、大典の態度や考え方に
怒り心頭で、慰謝料と養育費を
もらってあげるからね
と、言ってくれた。

大典に対して気持ちはないのか
確認された上で。

本当に好きだった。
千亜季を傷つけても欲しいと
思った、だけどそんな事は
やはり、許される事はなく
私自身も傷つく事になってしまった。

私はともかく、妻である千亜季も
簡単に裏切るような人は
この子の親てしても情けないし
そんな父親なんて
入りません。

この先、こんな私でも良いと
言ってくれて
この子を大切にしてくれる人が
現れたら、その時はきちんと
考えます。

私は、先生の姪である
千亜季を傷つけたのに
こんな風に考えて頂いて
感謝しかありません。

「ですが、この子の養育費は、
入りません。
この子に関して大典に関わって
欲しくないから」
と、伝えると
先生は、
「わかりました。
それでは、計算をして
慰謝料を請求しますね。」
と、言ってから

「認知は、要求しません。
との文章と佳山さんにも
この子に関知しないことの
文章を添えますね。」
と、言って貰えた。

私は、明日、母の元に帰る。
もうここには戻って来ることはない。

先生に住所と口座を知らせて
帰宅した。

『帰ろうね、お祖母ちゃんが
待っているよ。』
と、お腹に語りかけると
ぐにゃんと動いてくれて
クスクスっ、笑ってしまった。

この子と、母さんがいてくれたら
それで良い。
と、母さんに先生の話を
電話でして、明日帰るね
と、伝えた。
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