王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
「あ、あの…」
「二人ともいい加減にして…!ここ、一応応援席なのわかってる?喧嘩するなら外でして」
黙って見てられない、と彩凛ちゃんが二人の間に入ってそう怒鳴った。
「わ、悪い…」
「そうだったね、ちょっと大人げなかった。みんなもごめんね?」
かずくんは気まずそうにしているけど、詩音先輩は至って普通に謝罪をしてもう一度私の方へと向き合う。
「じゃあ、行こっか。ちゃんと場所とっておいたから」