王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
「そ、そうですか…?」
まだまだ言い足りないのに、百合子さんは言い終える前にストップをかけた。
なんだか呆れているようにも見える。
「そこまで詩音のことを好いてくれてるなら、私からは何も言うことはないわ。幸せになってちょうだい」
手をヒラヒラ振って「もうお腹いっぱい」と言っている。
「あの…?」
「…私はね、あの子が選んだ相手なら誰でもいいつもりだったの。家柄とかそんなのは関係ない。旦那もそう思ってるわ」
そっか…詩音先輩と話していると、あまりにも自然で忘れていたけど…。