美術室のユーレイ
初恋…?




ある日の放課後。



「それってさ…恋って言うんじゃないか?」


「恋いいぃぃぃいいい!?」


「そう、恋だ」


古臭い倉庫の教室。


そこで私は数百歳のアカリとガールズトークをしていた。



本当は美斗くんに抱いているこの気持ちを誰かに聞いてほしいって思ってたけど、相手がユーレイなので結杏には聞けず。


でもアカリなら同じユーレイであるから話せるってわけ。


美斗くんのことについて話すなら最高の相談相手。



「恋ってあの恋?」


「ほかにどの恋があるってんだい。鯉とかか?」


「そう」


「ばか」



…とまぁこんな感じでツッコまれながらも、私の話を聞いてくれる。

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