溺愛婚約者と秘密の約束と甘い媚薬を



 「それに、お話をいっぱい聞くから沢山食べておかないとね」
 「………風香ちゃん。わかっていると思うけど、楽しい話ではないから………」
 「うん。でも、自分の事、そして柊の事………私たちに関係してくる人たちの事。知りたいんだ。どんな事実だったとしても最後までしっかり聞くよ」
 「そうか………うん。わかったよ」



 風香の強い言葉を聞いて、柊も表情を真剣なものに変えて頷いた。


 それから2人は宅配ピザを注文し、ブランチなのに沢山の量のピザやサラダを食べた。たまには学生のような食事も楽しいねと話し合った。
 柊と風香はとてもお腹が空いていたのか、2枚をあっという間に平らげてしまった。

 そして、食後のコーヒーを淹れた後、2人はリビングのソファに移動した。



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