もう一度だけ、キミに逢いたい。

そうやって表ではわたしを励ます振りをして、裏ではわたしの悪口ばかり言う人もたくさんいたしねぇ。


まあ今のところ先生はそんな人ではないと思うけど、あまり自分をさらけ出し過ぎるのもよくない気がする。


必ずしもわたしの予想が正しいとは限らないから。




「……ありがとうございます」


わたしは色々考えて、とりあえずそう返事をした。


というか、他の言葉が見つからなかったってだけの話なんだけど。




先生が一つ一つ丁寧に見てくれたけど、結局呼び出しと思わしきものが書かれた紙はなかった。




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