もう一度だけ、キミに逢いたい。

えっ……


その言葉にびっくりして光さんの方を見ると、穏やかな顔で微笑みながら俺を見ていた。


「ありがとう。きみには、感謝してもしきれないね…。今まではこの言葉を言っていいのか、躊躇いがあったけど、今なら言えるよ。これからもゆりのこと……“よろしく”ね」


「…!はい、もちろんです…!」






───ゆり。


ゆりのいない世界は相変わらずどこかパッとしなくて色褪せて見えるけど、俺はいつまででもお前を待ち続けるよ。


だから、どうかもう一度、もう一度その愛らしい瞳に俺を写して……




もう一度、伊織くんって俺の名前を呼んで……───




















< 417 / 471 >

この作品をシェア

pagetop