人格矯正メロディ
どうしようかとしばらく思案していたあたしだけれど、ふといい案を思いついていた。


そうだ。


あたしには『人格矯正メロディ』があるんだ。


これをうまく利用すればテストの点数だって取れるはずだ。


先生に聞かせて点数を貰うか、あるいは……。


あたしは頭をフル回転させながら教室内を見回した。


そしてお目当ての生徒を教室中央に見つけると、すぐに席を立った。


そこにいたのは普段全く接点のない真面目グループの3人の生徒たちだった。


みんな眼鏡をかけて、キッチリ制服を着ている。


あたしが近づいてきたことで、3人が怯えた表情になるのがわかった。


コトハがどんな風にイジメられたのか、すでに全員が知っているからだろう。


「ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど、この中で一番勉強ができるのは誰?」


あたしの質問に2人の生徒が残る1人へ視線を向けた。


当人も自覚があるようで、おずおずと片手を上げている。


「ユウカはクラスでトップだよ」


「そうなんだ。ねぇ、明日からのテストで協力してほしいんだけど」


「なに? 勉強を教えるの?」
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