ホワイトデーのお返しは



3月14日、ホワイトデー。




私が学校に着くと、下駄箱の中には大量のお返しが入っていた。




「奈子ちゃん。おはよう!うわぁ〜。凄い量だね〜。」




「あぁ、美沙!おはよう。」




「とりあえず、教室行こっか。」





「う、うん・・・・・・。」





私は、美沙が貸してくれた大きめの紙袋の中にそれらを入れ、廊下を歩いていた。




「あっ!鈴木さんだ!今日も可愛いな〜。」




「だよな〜。美人だし頭も良いし。」




「てか、隣にいる神浜さんも可愛いよな〜。」




「でも、神浜さん。彼氏いるらしいって噂だぜ?」



「え!?誰!?俺、狙おうと思ったのにな〜!」




「3年の中原先輩。」




「あ、あのバスケ部の!?」




「そう。まぁ、でも俺たちにとって高嶺の花だよな〜!」














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