泡沫の記憶

「京ちゃん…
元気だった?」



コンビニのサラダを食べながら朱夏が言った



「あぁ…元気だったよ
朱夏は…?元気だった?」



ビールを飲みながらオレは聞いた



元気だった?

彼氏できた?

あの時のこと憶えてる?

あの時はごめん…

ずっと避けててごめん…

黙っていなくなってごめん…

最低だったオレ



「うん…
…
京ちゃんいなくなって、寂しかったよ」



ごめん

朱夏



本当にごめん



もし

まだ

なにか期待してるなら…



「彼氏できた?」



「んーん…
…
京ちゃんは?
さっきお父さんにはいないって言ってたけど
ホントはいるでしょ!」



「あぁ…うん…どぉかな…」



期待しないで



「そっか…
だよね…
京ちゃん、優しいし、かっこいいもん
私の理想!
…
私、優しくて、かっこいい彼氏
欲しいな…」



「オレは優しくなんかないよ
自分勝手で、最低だよ」



「でも、彼女には優しんでしょ
…
京ちゃん
私にも、優しかったもん」



「…」



ごめん…

朱夏



「京ちゃん、お風呂入ってもいい?」



「あぁ、どーぞ…」




やっと1日目が終わる


あと何日?



< 133 / 297 >

この作品をシェア

pagetop