泡沫の記憶

「朝からよく食べるね」



フレンチトーストを食べてたら

オジサンに言われた



「あ!ダイエットしなきゃ!」



「しなくていんじゃない?
幸せそうに食べてるの見てると
オレも気分いいし…
いつかダイエットしてた時
辛そうだったから
オレも吐きそうだった」



「それじゃ、オジサンが痩せちゃう」



「キミ、なんでも食べるけど
好き嫌いとかないの?」



「好きな食べ物は
炊きたてのご飯と
ケーキも好きだけど
ホントは和菓子が好き!」



「あー…ぽいね…」



「そぉかな?
嫌いな食べ物は
火が通りすぎたネギ!」



「あー…ぽいね…」



「ぽいかな?
もぉ…オジサン適当に聞いてるでしょ!」



「ちゃんと聞いてるよ
…
今日は、なんの講義受けるの?」



「あ!話し、変えた!」



「バイトは?何時から?」



「今日は、バイトない」



「その色の服、よく着てるけど
キミ、その色好きなの?」



「んー…好きだけど
流行ってるから着てる!
今ね、ベージュ系が流行ってるの
オジサンあんまり好きじゃない?
こーゆーの…
もっと黒とか大人っぽいのが好き?」



「いや…似合ってればいんじゃない
かわいいよ
そーゆーの…」



「へ…?」



かわいい…?


あ…服がか…



「キミって面白いね
朝から笑える
…
あ、時間…
ごめん、また帰って来たらね」



「うん
いってらっしゃい!
オジサン、気を付けてね!」




私

朝から幸せだよ



美味しいものを食べて

好きな人が目の前にいる



あとは

その人が私を好きになってくれたら

最高なのに…




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