泡沫の記憶

「メリークリスマス
カンパーイ!」



オジサンは少し高そうなお酒を買って来た



「キミ、楽しそうだね」



「うん
クリスマスって、なんか、好きなんだ」



「へー…なんか思い出でも?
また恋話あったら聞くけど…」



「んー、何もないよ
…
夏が嫌いだから…
…
だから、冬が好き
…
ただ、それだけ…」



夏は思い出したらダメな記憶があるから…



「オレは…
クリスマス、あんまり好きじゃない」



「え…?そーなの?
そんな人、いるんだ…
オジサン、クリスマスにフラれたとか?
恋話だったら、私も聞くよ」



「特にない」



「なんだ、つまんなーい
食べよー!
あ、コレね…」



「七面鳥?」



「そんなわけないよ
ニワトリ」



「普通だね
キミだったら
七面鳥ぐらい捕まえてくるかなって思って…」



「うん
じゃあ、来年はオジサンのために頑張るね!」




来年のクリスマスも一緒にいれるかな?



私、頑張るからさ

オジサン好きになってよ

クリスマス



好きになってよ

私のこと



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