泡沫の記憶

「今日、朱夏が奥で寝て…」



「うん…」



なんで?



ん?

後ろから柊翔に抱きしめられた



ドキドキ…



そっか…

いつも私が奥で寝たらこーなってたんだ



「ねぇ、明日からも
私が奥で寝てもいい?」



振り返って柊翔に言った



「ダメ…
こっち向くな…」



「もぉ…なんで…」



仕方なくまた柊翔に背を向けた



「我慢できなくなるから…」



背中で柊翔の声がした



「ん…?」



柊翔の大きい手が私の胸を包んだ



意味がわかって急にドキドキした



「もぉ、我慢できてないけど…
…
今日は、もぉ無理…」



ーーー



首元に柊翔の唇が触れた



首を噛まれた猫みたいに
全てを柊翔に支配される



全部、オレにちょうだい…


うん、全部、柊翔のものだよ



ーーー


ーーーーー



「いつも、我慢してるの?」



「そりゃあね…」



ーーー



「なんで…?
全部、柊翔のものだよ」



ーー

ーーー



「うん、だから…
オレのだから、大切にしたい」



ーーーーー

ーーー



「オレのだから…触れたいと思う」



ーーーーー



「オレのだから…
…
オレのだからね…いなくならないで…」



ーーー

ーーーーー



「うん…好き…」



ーーーーー

ーー



「オレ、毎日、葛藤と戦ってるの」



「なに、それ?」



「いいの、朱夏は知らなくて…」



ーーー


ーーーーー




知りたい

もっと柊翔のこと

知りたいよ



ーーー

ーーーーー

ーーーーー


…


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