優しい温もり【完結】
合宿
ジメジメとした季節に突入のはずが・・・・
ニュースで梅雨入りを発表した途端、ずっといい天気が続いている。
本当に梅雨なのかと疑いたくなるような。

今日も晴れ。
でも空気はどこか湿っていて、私の体に纏わりついてくる感じがする。

少し重たい体を起こし、家を出た。

今日から一泊二日の親睦合宿が始まる。
入学して3ヶ月が経ち、クラスにも馴染んだ頃だろうと、今度は学年で親睦を深めようという趣旨らしい。
しかも学校から車で1時間半の場所にある山に囲まれた湖の近くにある合宿所で。

女ばかりで親睦を深めようって言われてもって誰かが言っていた。
そんなに近いなら日帰りでいいのにって思っていた。
本当は不参加の予定だったのに・・・・・。

昨日メールが来た。
<明日は絶対遅刻するなよ。 頼朝>

よりによって、頼くんから・・・・。

そういえば、もらったプリントに頼くんの名前が有ったような気が・・・・。
合宿に興味のなかった私はメールが来るまで全く気にもとめていなかった。

勝手に不参加を決めてきた私は、頼くんからのメールによって、ワタワタと用意をする破目になってしまった。
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