幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
番外編一 秘密の女子会
エデンが解体されて一年ほどが経った。エヴァは、屋敷を出る前に鏡の前に立つ。そこに人形のような無表情な少女はいない。優しい表情をした美しい少女がいた。

薄い紫のレースのついたドレスに紫の花の髪飾り、そしてシリウスに買ってもらったかばんを手にエヴァは屋敷を出る。これからアイヴィーたちとお茶をするのだ。

「エヴァ〜!こんにちは!」

「カレン、こんにちは。一緒に行きましょう」

途中でカレンと出会い、二人は話しながらカフェへと向かう。二人の表情はとても明るい。

「二人とも、こっちこっち!」

花が飾られ女性に人気の華やかなカフェには、すでにかぐやとアイヴィーは来ていた。アイヴィーが手招きをし、二人も席に座る。

「ここはワッフルがおいしいのよ」

かぐやに教えてもらい、エヴァとカレンは紅茶とワッフルを注文した。紅茶を待つ間も楽しく四人で話をする。

「今日は、女子四人ということで恋バナをしたいと思いま〜す!!」
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