結ばれる運命だから

俊樹、今夜は 泊まるのかな…


どうしよう。どうしよう。どうしよう。


海のコテージでは 朝まで一緒にいたけれど。

あの時は 付き合っていたわけじゃないし。

朝になったら お別れだって思っていたから。



ずっと一緒にいたいけど。離れたくないけど。

ずっと一緒にいて 俊樹に幻滅されたら どうしよう。


それより、夕食は 何を作ればいい?

あの日は 急だったから 

チャーハンでも 喜んでくれたけど。


俊樹の好きな料理 ちゃんと 聞いておけばよかった…



当然 午後の仕事は 上の空になっていて。

そんな私を見て 竹内さんが クスッと笑う。



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