結ばれる運命だから
26

もともと 私は 

男性社員に 打ち解ける方では ないけど。



でも 入社して 半年過ぎて

それなりに 馴染んでいたから。



馴れ馴れしく 話しかける人も いる。


「モッチー。合コンの話し、聞いてくれた?」

お茶当番で 給湯室に 1人でいた私。

木村さんは 給湯室に 入ってくる。


「すみません。みんな パスです。」

私は 顔も上げずに 答えたけれど。


「えー。そうなの。じゃ、モッチーだけでいいや。今度 飲みに行こうよ。」

木村さんは 全く メゲない。

私が 避けていることなんて お構いなしに。


俊樹が “ 木村さんは 悠香狙い ”って言っていたことを 思い出し。


「あの。私 彼がいるので。」

私は 初めて 木村さんと 目を合わせる。


「えー。モッチー、彼氏いるんだ。でも 飲みに行くぐらい いいじゃん。彼氏のことも 相談に乗るよ。」

しつこい木村さんに 私は イライラしてくる。


「彼氏と うまくいってますから。相談することも 無いですし。」

私の声は 相当 苛立っていたと思う。



誰か 来てくれないかな。山本さんか 竹内さんでも。




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