18歳で父になった。

向き合おう





あれから時は経ち


3月。



俺は仕事が始まる前で、無事に医師資格も卒業も迎えられた。






「紫苑くん今日はバイト?」



「おう、今日は少し遅くなるかも」



「わかった、柚子葉ちゃん寝かしつけておくね」



「ごめんな」






そう、何事もなく無事に俺らも家族(?)3人の暮らしも始めていて

あれから柚子からの接触は特にない。



俺は仕事が始まるまでの間は学生の時から続けている病院のバイトをして何とか繋いでいる。






「パパ行ってらっしゃい!」



「行ってきます」






可愛い愛娘と可愛い彼女からのお出迎えを受けて新居と言ってもアパートだが。



から出て車に乗ろうとした所で声をかけられた。






「久しぶりだね」






突如現れたのは言わずもがな柚子。



あれからなんの音沙汰もなかったからどうにかなったのだろうと思っていたが違ったようだな。




柚子は髪の毛はボサボサで、洋服もあの時着ていたもののまま。






「柚子」



「1人で何とかしてみようと思ったけど無理だった」






少し痩せてしまった柚子は涙をポロポロと流しながら俺の腕を掴んだ。







「助けて…紫苑くん」






はてさて、どうしたものか……。






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