初恋は委員会とともに
最悪な委員会
私は古川寧々!加山高校の2年生!趣味は、おしゃれしたり、遊んだり...
「ねね〜!早く行くよー!」
「分かったよー。麻耶のケチ。」
「なんか言った?」
「なんもないでーす(汗)」
この子は私の心友の木崎麻耶!いつも一緒にいてくれる大好きな友達!
「ほら早く!光輝さんに怒られるよ!」
「はーい...」
はぁ...
こんなんだったら図書委員になるんじゃなかった。
        ・


数日前。私は始業式の前日から風邪をひき、
3日ほど休んでしまった。幸い仲良い友達は同じクラスだったのでぼっちにはならなかった。が、休んだ人あるあるで、必然的に委員会などが勝手に決められるという状態になってしまい、図書委員になってしまった。まあ本は嫌いじゃないしいいかって思った。
「今日委員会ごとに説明会があるから一応ちゃんと聞いとくんだぞー。」

「麻耶〜!委員会なんやっけ?」
「寧々は図書委員でしょ?自分のくらいちゃんと覚えててよー!笑」
「私のは覚えてるわ!麻耶の聞いてんの!笑」
「あっ!私の?私は生徒会だよ?」
「そういえばそうだったね!忘れてた笑」
麻耶は本当に優秀だなー!尊敬するわ!

「図書委員の仕事は2人でカウンターにはいり、本のカードの管理をしてもらう。このカードは借りる時に名前とか書いてもらい預かって箱の中に入れとくんだ。本を返しに来た時に相手の名前と、本の名前を聞き、このカードの返した日のところに日付を書いて本を棚に戻しておくことが仕事となる。月一くらいで市民の人が来るのでその担当も時々してもらう。まあそれはその時俺が声かけるから頭の隅に置いといてくれ。...以上で説明は終わりだ。次にやりたい曜日のとこに名前を書いてくれ。」
先生説明なっが。マジもっと簡潔に言えんのかな?やりたい曜日かー。特にないなー。麻耶金曜日とか暇って言ってたっけ?麻耶についてきて欲しいし、金曜日にしよー!名前も書いたし暇やなー... 一個上の先輩がジャンケンですっごい盛り上がってる。マジ子供やん笑笑。って空いてるの私のとこだけやん!!じゃああの中の負けた人が私と一緒なん⁉︎マジか... いい人でありますように!!

「じゃあこの組み合わせでやるから仕事忘れんなよー!じゃあ解散!」
はぁ。マジか。苦手な人になったじゃん!神様の意地悪!
          ・


ということ。運の悪さで苦手な光輝さんとやることになった。で、今日は初仕事ってわけ。
「遅いな。先輩待たせるとは...」
「はいはい。すいませんでしたー。」
「お前!言い方腹立つ!」
「喧嘩はやめましょう!ね?」
あー。麻耶困らせちゃった。
「分かった。ごめん。麻耶。」
「大丈夫だよ!寧々は不器用なだけでしょ?笑」
「はぁー!違うし!」
「分かった分かった笑 早く仕事しな?って言っても人いないし、みんなで話しましょ!
もちろん光輝さんも!」
麻耶はすごいな。こういうときもまとめてくれる。おかげで楽しいや笑
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