はやく俺のモノになればいいのに
観たことあるのに、途中まで、知らないフリして私の話を聞いていたんですね?


「役者ですね」

「それは褒められてるのかな」


ユキさんは、

私の嬉しいことばかり言ってくれる。


"自覚ないんですか"

"あるかな"


最初は、そのすべてを素直に受け止めた。


とてもドキドキした。嬉しくなった。


今も、胸が弾む。


ユキさんの言葉で気分が左右する。


それでも、考えてしまう。


ユキさんは、わたしを喜ばせて、どうしたいんだろう。
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