はやく俺のモノになればいいのに


「器用ですね」
「そこ?」
「だって。片手で……えっ、」


――――待って


「ダメ、」
「なんで?」
「なんで……って」


制服をまくりあげてくる、ユキさん。


「見え、ちゃう」
「見ようとしてる」


…………!?


「な……」
「俺のこと好きならかまわないよね」


――――!


「モモは。力を抜いて、黙って俺の言うこときいていればいいから」
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