ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~

出会い

「マリ!次、移動教室だよ」

「あ、そうだった。理科だっけ?」

「忘れてたのー?」



いつもどおり、親友のリサが呆れたように微笑む。




「ぼーっとしてたわ」

「もー、中学生のころから変わらないんだからー!」



確かに変わらないかも。高校生になって半年の経つんだからいい加減しっかりしないとな。
あたしも分かっちゃいるんだよ…うん。


急いで理科の教科書とノートを持って教室をでた。


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