ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―

悪霊と妖怪

新生活


ジリリリリリ………


いつもより早い目覚まし時計に起こされ、機嫌悪そうに起きる零次。


ミリヤとの約束があるため、早めに目覚ましをセットしたのだ。

ささっと身仕度を済ませ、1階に降りる。



「零次、なんだやけに早いな」


啓次が意外な顔して話し掛けてきた。


「ちょっと用事がある」


むしゃむしゃと食パンを食べながら簡単に返事をする。


「用事ってなんだ!
まさかあれか!
彼女と待ち合わせか!!
おいなんとか言え!!」


1人騒ぐ兄を無視し、牛乳を飲む。


「えっ、れいにぃ彼女できたの!??」


未結まであわてた様子で話に割り込んできた。


「そんなんじゃねーよ。
数学教えるだけ」


それだけ言い残すと席を立ち、準備を整えた後、家を出た。






「う〜ん…あれはなんかあったな……」

「なんかって何!?
あたし、れいにぃに合う素敵な人じゃなきゃ認めないからね!」

「認めないっておい、俺の初カノのときは騒がなかったくせに!」

「だってけいにぃはもともとモテないし顔もそんな良くないもん」


妹の単刀直入な言葉は啓次に効果抜群だった。






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