3度目の正直〜幸せはそこに落ちていた〜
人生初の彼氏はご近所さん。

夢桜side

中学生の頃。

私、夢桜《めろ》はバレー部に所属していた。

同級生は私含めて9人。

仲が悪かった訳ではないが、仲がよかった訳でもない。



そんな私たちに一時期、モテ期というものが訪れた。

バレー部9人中、6人に彼氏が出来たのだ。

もちろん、私には無縁な話。

彼氏どころか好きな人すら出来たことがない。

皆が幸せな生活を送っている中、恋とは無縁な私。

ケータイ小説を読みながら私は1人呟く。



「私だって恋したい。」

「ケータイ小説みたいな恋してみたい。」



叶わぬ儚い思い。

そー思っていたが私に奇跡が起きた。
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