藍色の夜

だめ。バレちゃ。じん君にだけは、泣いてる理由を聞かれたくないから。

早く用件を伝えて、終わらせなきゃ。

今終わらせないときっともう私は...後戻りできなくなる。

「たっ...大した用事ないんだよ。本当は。だから時間奪っちゃってごめんねって、そういう意味の謝罪。だって別に、大きな理由がないと電話しちゃいけないなんて決まりないでしょ?」

今さらこんなこと言ったって絶対信じてなんてもらえないのに。だって彼は、私が大した理由がないと電話なんてとても掛けられないこと一番よく知っているのに。
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