幼なじみの彼とわたし
11月
そんな日々が1ヶ月たった頃、千尋から“オトメさん”のお誘いメッセージがきた。

わたしも電話ではちょこちょこ報告したり相談したりはしていたけど、話したいことはもりだくさん。
もちろんOK だ。


約束の金曜日、遥ちゃんには千尋と会うことを伝えて約束の場所、轟へと向かう。


「あ、こっちこっち!」


千尋は先に中に入ってたみたいで、手を振って呼んでくれる。


「ごめーん、待った?」


千尋がいる半個室のテーブルに慌てて行ってから気づく。


「え?森田さん?」


え?えぇ?
来るって言ってなかったのに、千尋の隣に森田さんが座っていてびっくりだ。


「ごめん、びっくりしたよね?せっかくの二人の飲み会なのに」

「いえ。あぁ、びっくりはしたんだけど、それは全然よくて。それよりふたりって…」


手を前に出して千尋と森田さんを行ったり来たりさせながら、交互にふたりを見る。
すると、千尋はにこーっと笑ってコクンと頷いた。


「えぇーーー!!、よかったね、千尋ーー!!」


千尋は「ちょっと声おっきいから!」と言いながらも「ありがとう」と笑っている。


「森田さん、千尋はほんとにいい子なんです。ぜーーーったい浮気しないでくださいね!」


前の彼氏に浮気されて別れてるから。
森田さんには大事にしてもらいたい。
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