幼なじみの彼とわたし
「とりあえず作ったの並べてるけど、まだ材料あるから、簡単なのでよかったらあとでまた作るね」

「いやいや、これで十分だよー!!」

そう言って、ふたりでローテーブルにつく。


「「カンパーイ」」


コップにいずみんが買ってきてくれたアルコールを入れ、ふたりで乾杯をする。
あー、おいしい!


「今日よかったの?」

サラダを食べながらいずみんが聞いてくる。
ん?何のことだろう。


「西本くん」

あぁ。


「今日はいずみんと過ごすって言ってあるから大丈夫だよ」

わたしもアスパラを食べながら答える。
すると、いずみんは「本当に仲いいのね」なんて言ってくる。

今日は遥ちゃんが連絡してきてくれたから、たまたま言っただけで、連絡なかったら言うつもりなかったけどなぁと思う。


そういえばね、といずみんが話し始める。


「麻ちゃんなんだけどね。気になる人できたみたいなんだけど、何か聞いてる?」

「え?麻ちゃんが!?」

何も聞いていないから、びっくりだ。
ううん、と首を左右に振る。


「彼はわたしの運命の人だと思う、って言ってたのよ。で、今日聞こうと思ったのに、自分磨き週間って…。ねぇー」

「えぇー、誰なんだろ。でも、最近出会った人なのかなぁ。ちょっと前まで干からびてたでしょ?」

「干からびてたって。ふふ。確かにね」

「気になるー。今度会ったら聞いてみようっと」

麻ちゃんに気になる人かぁ。
麻ちゃん、前にダメな男ばっかり好きになるって言ってたけど、どんな人なんだろうか。。。
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