カッコウ
「カッコウって知っている?他の鳥の巣に卵を産むの。私、最初、何てひどい鳥って思ったのね。でも、そこまで命を大切にするってすごいよね。」

静かに麻美は、話し続けた。
 
「前の奥さんも、命を大切にする人だから大丈夫だよ。子供さん、ちゃんと成長すると思うよ。タカは命を守ってあげたから。あとは自分で切り開いていくよ。」

麻美の言葉に孝明は胸が熱くなる。
 
「麻美って本当にすごいよ。俺、麻美と結婚できて良かった。」

孝明は素直に言う。
 
「まあね。私、自信があるから。」

麻美はさっきと同じ言葉を繰り返す。
 
「私以上にタカのこと愛している人、いないって。」と続けた。

孝明はやっぱり笑ってしまう。

嬉しくて、心が温かくて。

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