カッコウ Ⅱ
「いい加減、ヒロ達に本当のことを話した方がいいよ。」

哲也に言われて、みどりはやっと子供達に言う決心ができた。
 
「そうね。ハルも小学生になったし。」

みどりは平気な顔でそう答えた。

子供達だって、薄々気付いているはず。

もう孝明は帰ってこないと思っているはず。

だから話しても大丈夫だとみどりは思った。

でも大翔は泣きじゃくり、
 
「お母さんなんか嫌いだ。」と言った。
 

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