カッコウ Ⅱ
大翔 4
結婚した哲也は、大翔の家の近くに新居を構えている。

突然、制服のまま訪れた大翔。
 
「あらヒロ君。どうしたの。」

哲也の妻の由美は快く迎えてくれた。
 
「ごめん。お母さんと喧嘩した。今晩、泊めて。」

幼い従兄妹達が大翔の足元にじゃれ付いてくる。
 
「ヒロ君、ご飯は?まだなら残り物だけど適当に食べていて。」

由美のこういう所に大翔は癒されていた。
 
「ありがとう。」大翔が答えると
 
「パパ、お風呂なの。子供達入れてもらうから。寝かすまでゆっくりしていて。」

由美は子供達を抱いて走り回る。
 


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